金魚すくい-金魚は持って帰りますか?

 

神社のお祭りの夜店やショッピングセンター、町のお祭り等で金魚すくいの店があると、大体小さな子ども達で賑わっていて、少しでも掬えたりすると、持って帰りたいとせがまれますよね。でも、持って帰っても長生きしないし、かわいそうだからと言って親が説得して、持って帰るのを留まらせる光景をよく目にします。

たしかに金魚すくいで取った金魚は弱っていて、持って帰っても長く生きないことも多いです。すくって遊ぶだけにして、持って帰らない人の方が多いかも知れません。

では、金魚すくいで持って帰られずに残ってしまった金魚がその後どうなるかご存じでしょうか?

金魚すくいに入っている赤くて小っちゃいフナみたいな金魚(小赤・和金)は、大体はエサ金と言って大型の熱帯魚のエサ用として大量に繁殖させたものを仕入れて入れています。まれにランチュウすくいなど少し高級な金魚すくいもありますが、繁殖用などで選定に漏れた個体などが主です。

残った金魚は、池や川に流すと生態系が崩れるので出来ません。別の業者に引き取ってもらえればいいですが、もらい手がなければ処分されることになります。こう書くと何となく分かると思いますが、誰かが持って帰って飼わなければ、大型魚のえさになるか処分されるか、結局長く生きれない可能性が高くなります。

掬えることが楽しくて金魚すくいをやっているとは思いますが、たとえ安くて、小っちゃい命であっても、金魚も生きているということを感じてほしいなと思うのです。

金魚すくいに入っている金魚は、もし、掬って持って帰って大事に育ててくれる所に行けたら、その金魚はすごい幸せだと思うし、人間の営利のためにおもちゃのように扱われて、最後は処分されるなんてことになれば、こんなかわいそうなことはないなと思うのです。

金魚すくいで子どもや大人が無邪気に金魚を追い回して掬っていますが、金魚は傷つき弱っていくのです。もしあなたが傷ついた動物を見ると放っておけない人ならば、その掬った金魚は家に持って帰って、結果として長く生きなかったとしても、大事に育ててくれたらうれしいなって思います。

お金を払って遊ぶのだから、楽しければそれでいいので、金魚の命の責任まで負わされることはありませんが、命の大切さを子どもに教えなければいけない立場で考えると、

掬って遊んで返して、ハイ終わり。楽しかったね。後のことなんて考えない、見ない知らない自分には関係ない…で済ませていいのかって、ふっと考えさせられました。

皆さんはこの記事を読んでどう思われましたか。金魚すくいで取った金魚は持って帰りますか?